
「五月病」という言葉はよく知られていますが、実際には、環境の変化や緊張の続いた4月を経て、心と身体のバランスが崩れてしまっている状態ともいえます。
もし連休明けから、
- 朝起きるのがつらい
- やる気が出ない
- なんとなく気分が重い
- 胃腸の調子が悪い
- 頭痛や肩こりが増えた
- 眠っても疲れが抜けない
そんな状態が続いていたら、自律神経に負荷がかかっていることを体が伝えているのかもしれません。
自律神経からみる五月病
春は、進学・異動・新生活など、知らないうちに気を張る場面が増える季節です。
自律神経的には、
- 緊張 → 交感神経優位
- アドレナリン・コルチゾール高め
- 身体が “非常時モード”
になっていて、ある意味「疲れを感じにくい」状態です。
人間って、本当に忙しいときは意外と動けちゃいますよね?
でも、環境が落ち着いて、少し安全圏に入ると、「あれ、実はかなり無理してた」と気づいて、身体が一気にサインを出しはじめる。
これは、回復モードに入ったことで、抑えていた疲労感を認識できるようになった状態です。
これまで緊張でマスクされていたものが、ゴールデンウィークで少し気が抜けたタイミングで、糸がふっとゆるみ、一気に疲れが表面化するといった感じです。
東洋医学でみる五月病
東洋医学的にみると、
- 緊張が続き、気が乱れる
↓ - さらに頑張りすぎて気や血を消耗
↓ - 気や血の不足・滞りが表面化
のような流れです。
4月に気を張って頑張り続けたことで気や血を消耗し、連休明けにその疲れが一気に表面化すると考えます。
気血の不足やめぐりの悪さがあると、だるさ、やる気の低下、不眠、イライラなどにつながりやすくなります。
「病気ではないけれど、なんとなくしんどい」
そんな状態こそ、東洋医学が得意とする分野でもあります。
自宅でできるセルフケア
息を “吐く” ことから意識する
頑張っているときほど、呼吸は浅くなりがちです。
吸うことよりも、「長く吐く」を意識すると、副交感神経が働きやすくなります。
寝る前に、5回ほどゆっくり息を吐くだけでも、身体の緊張が少し抜けやすくなります。
口をすぼめて、細く長く、遠くに息を届けるような感じでゆっくり吐いてください。
首・目まわりをゆるめる
自律神経が乱れると、無意識に首肩へ力が入りやすくなります。
- 目のマッサージ(詳しくは前回のブログをお読みください)
- ホットタオルなどで首の後ろを温める
- スマホの時間を減らす
首肩や目の疲れをとってあげると、身体の緊張がゆるみやすくなります。
少しずつペースを戻す
春は、自分で思っている以上にエネルギーを消耗しています。
「ちゃんとしなきゃ」
「元気に戻らなきゃ」
とあせるほど、身体は回復しにくくなります。
気圧の変化、寒暖差、強風、それに加えて、新しい環境への対応や人間関係でのストレス・・・まずは、「疲れて当然の時期なんだ」と認めてあげることが大切です。
そのうえで、朝日を浴びて軽く運動する、といった生活リズムを整えるルーティンをできる範囲で取り入れてみてください。
なんとなく不調が続くときは
五月病のような不調を感じたら、身体がようやく疲れを感じられるようになった、回復のためのタイミングだと考えるといいと思います。
無理を重ねることで長引いてしまうこともあるため、連休明けはスロースタートで頑張り過ぎに注意しましょう。
鍼灸では、首肩の緊張をゆるめ、血流や自律神経のバランスを整えながら、身体が自然と休めるように導いていきます。
セルフケアだけではなかなか改善しない場合は、体調管理のサポートとして、鍼灸を思い出していただければうれしいです。
本日も最後までお読みくださり、ありがとうございました。
奥沢うるう鍼灸院

