読書ノート:『中医アロマセラピー 家庭の医学書』を読んで


自宅にある本棚から1冊選んでご紹介しています。今回は、有藤文香著『中医アロマセラピー 家庭の医学書』(池田書店)です。

著者いわく、「中医アロマセラピーとは、中国伝統医学の考え方をもとに、体質や体調に合ったアロマオイルを選び、ツボ経絡マッサージで心身の健康を取り戻すためのトリートメント」とのこと。

イギリスではすでに実践されている予防医学のひとつだそうです。

以前からアロマセラピーには興味があって、精油の効能を参考にしながら、最終的に自分の好みの香りかどうかをチェックして購入していました。

そんなわたしの精油選びに、「自分の体質に合うもの」というファクターを追加できるうえに、その体質診断がわたしの鍼灸のベースである中医学をもとにしているということで、もう興味津々。

そんな感じでけっこうハードルを上げて読み始めましたが、その期待にもしっかりと応えてくれました。

ではさっそく、本書の使い方をご説明しますね。

まず体質早わかりチェックで、肝・心・脾・肺・腎5つのタイプからベースの体質を判断し、症状を掘り下げながら、さらに細かく体質を分類していきます。

体質がわかったら次は、むくみ、ストレス、食欲不振、便秘、PMS、冷え性など、お悩みの症状のページを開きましょう。体質ごとに、アロマのブレンドレシピと最適なマッサージ、おすすめの漢方やツボなどがまとまっているので、必要に応じて参照します。

マッサージのやり方は、冒頭に写真付きでまとめて解説されています。

本書はいわゆるセルフケア本というより、だれかのためにやってあげるのが前提の構成。

サブタイトルに「大切な人を守るための30トリートメント」とあるとおり、家族や友人、パートナーなど身近な人の健康をサポートするための本です。

手で触れたりさすったりするだけでも心身の健康に効果があることは知られていますが、本書はそれにアロマと経絡という2つを組み合わせたかたちです。

「子どもの便秘を治してあげたい」
「両親の介護にマッサージを取り入れたい」
「ストレスでちょっとうつ気味のパートナーを元気にしたい」

などなど、なにか自分にもできることがないかな? と思っている方がいらしたら、本書を参考にしてみるのもいいかもしれません。

ただし、まずは自分で試したり、精油を使うのであれば、パッチテストをしてみたり、少しずつ反応をみながら取り組んでくださいね。

本書には、おすすめのハーブティーやアロマを使った半身浴のやり方、ルームスプレーの作り方など、アロマセラピーや中医学をベースにしたセルフケアも多数掲載されています。

わたしがときどきやるのは、ペパーミントの香りをつけたホットタオルを目に当てる疲れ目ケア。

目元をじんわり温めつつ鼻腔にはミントのさわやかな香りが漂って、とてもリラックスできます。

だれかのために何かやってあげたい、そんな余裕が生まれるのは、自分自身が充実しているとき。

そのためのセルフケアにも役に立つ一冊です。

というわけで、今回はこのへんで。
最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。

ちなみに当院では、ラベンダーの精油をルームスプレーにして使っています。

奥沢うるう鍼灸院