読書ノート:『生理で診断 体質改善法』を読んで

家にある本棚の中から1冊選んでご紹介しています。今回は、邱紅梅著『生理で診断 体質改善法』(家の光協会)です。

生理に生理痛はつきもの。

そう思っている方は意外と多いのではないでしょうか?

これに対して著者は、「それは大間違い!」と断言します。

本来生理痛というものはないのが正常であり、普通なのだと。

多少、下腹部の不快感や腰のだるさがともなう程度はしかたないとしても、起き上がれないくらいつらかったり、痛み止めを飲まないと耐えられないほどの生理は、異常だと思うべきだと言います。


わたしも高校時代はとくに生理痛がひどくて、よく痛み止めを飲んでやり過ごしていました。

いまとなっては昔のわたしに、薬を飲む以外にできることがあるよと教えてあげたいです。

この本は、以前のわたしのように生理痛で悩む人のために自分でできるケアをまとめています。

本書ではまず、生理の特徴から、下記7つのタイプのうち自分がどれに当たるかを推測します。

①瘀血タイプ・・・血のめぐりが悪い

②気滞タイプ・・・ストレス過多

③血虚タイプ・・・血の不足

④気虚タイプ・・・エネルギー不足

⑤寒邪タイプ・・・冷え性体質

⑥熱邪タイプ・・・熱がこもりやすい

⑦湿邪タイプ・・・水分過多

ーーーーー『生理で診断 体質改善法』より引用


そのうえで、タイプごとにおすすめの食べ物やエクササイズ、ツボ押しまで、ていねいにアドバイスしています。

ほかにも冷え性や胃腸障害などの症状別におすすめのレシピがあったりして、いろいろと自分で試してみることができます。

この本は、生理の傾向によって体質を分類していますが、鍼灸師が問診の際に患者さんに生理のことを尋ねるのも、患者さんの体質を知るうえで欠かせない情報だからなのです。

たとえ肩こりや腰痛が主訴だとしても、その方の生理の状態によって、治療のやり方が異なってきます。


ちなみに著者は、婦人科、小児科を専門とする漢方医学の専門家で、たくさんの著作があります。

わたしは中医学を専門に勉強してきたので、邱紅梅先生の本は他にもいくつか読んでいますが、中でも本書は初心者にもとてもわかりやすく書かれています。

もっと読みものよりの本では『生理痛は病気です』(光文社新書)も目からウロコの内容で、女性だけではなく男性にもおすすめしたい一冊です。

女性に生理があるのは周知の事実ですが、そんなことはおかまいなしで社会はまわっています。

生理だけでなく、更年期や閉経についても、本当はもっとオープンな社会になってほしい。

とはいえ、女性同士でも生理や閉経のことって気軽に話せないものです。

だからこそ、つらさをひとりで抱えてしまうことが多い。

生理の悩み、産後の変化、更年期のゆらぎ。

女性の体には、ライフステージごとにさまざまな波があります。

いつか、そうしたことを世代を超えて、気兼ねなく話せるような場がつくれたらいいなと思いながら、日々の鍼灸治療に取り組んでいます。


ということで、今回はこのへんで。

今後も健康や美容に役立ちそうな本をこの場でシェアできたらと思っています♪

最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。


奥沢うるう鍼灸院