春に起きやすい症状と効果的なツボ


道端にはパンジーやチューリップ、タンポポが咲き乱れ、見上げれば満開の桜、まさに春爛漫ですね。通りを歩いているだけでも、そこかしこに春の到来を感じます。

一方で、春は別れと出会いの季節でもあります。

4月から新しい環境でスタートを切るという方もいらっしゃるでしょう。

期待と不安に胸がざわつく春は、精神的に落ち着かず、一年の中でももっともイライラしやすい時期といえるかもしれません。

春は風に注意

前回のブログでも書きましたが、東洋医学では、春は風邪(ふうじゃ)の影響を強く受けるとされます。

風は体内の気(エネルギー)を持ち上げるため、春は頭部に症状が出やすくなります。

頭痛、肩こり、めまい、不眠、咳、肌荒れ、目の充血など。

気はバランスよく体をめぐっている状態がベストですが、この時期はとくに上熱下寒になる人が多くいます。

本来であれば逆、つまり頭寒足熱が望ましいのですが、パソコンやスマホなどで目や頭を酷使する現代人はどうしても頭のほうに気が集まりがちです。

今回は、春にのぼりやすい気を降ろすための百会(ひゃくえ)というツボをご紹介しますので、首より上に熱がこもっているような感じがある人はぜひお試しください。

百会(ひゃくえ):両耳の先端をつなぐ線と正中線(体を左右で二等分したときの真ん中の線)が頭頂で交わるところ

中指でやさしく押して5秒くらいとめ、ゆっくり戻します。排便時に行なうと便が出やすくなる効果もあります。

緊張しやすい春はリラックスすることが大切

もうひとつこの時期におすすめなのが、心包経(しんぽうけい)のマッサージです。

鍼灸の世界には経絡という、ツボとツボを結んだ線路のようなものがあって、心包経は胸中から起こり、腕を通って中指の先端で終わる経絡です。

ここをやさしく刺激するととても落ち着くので、就寝前などにリラックスできる環境で行ってみてください。

やり方はとってもかんたん。

手のひらを上にして、腕の内側を肩から手首まで、反対の手でやさしくなでます。

秒速5cm程度のスピード、といっても難しいと思いますが、少しゆっくりめを意識して、少しだけ皮膚に圧をかけながらさすってみるのがポイントです。この速度がもっとも幸せホルモンのオキシトシンを分泌させるといわれています。

オキシトシンは、脳内でセロトニンを活性化します。セロトニンは、不安や緊張を緩和する働きがあるため、「緊張して眠れないな」というようなときにぜひお試しください。

新学期でソワソワしているお子さんがいらっしゃる、なんていう方は、お子さんの腕を同じようにさすってみてください。オキシトシンは、さすっている方にも、さすられている方にも出るとされています。

春は自律神経も乱れがち

暖かくなってきたとはいえ、まだまだ三寒四温で日ごとの気温変化も、また朝晩の気温変化も激しいですよね。

春はどうしても自律神経が乱れがちになりますが、そんな疲れた自立神経をかんたんに整えられるのが耳のマッサージです。

親指と人差し指で耳をつまみ、とんがった方から耳たぶへ向けて痛気持ちいいくらいの強さでもみます。そのあと、耳を上、下、横、斜め方向へひっぱたり、内側へ折り曲げたりしましょう。

親指と人差し指を使って耳のマッサージ

首肩がこわばってきたなと思ったら、ぜひお試しください。

これだけで、ずいぶんらくになりますよ。

精神的にも身体的にも負荷のかかりやすいこの時期は、どうしても自律神経の不調が出やすくなります。セルフケアだけでは、なかなかよくならないという症状がありましたら、いつでもお気軽にご相談ください。

本日も、最後まで読んでいただき、ありがとうござました。

奥沢うるう鍼灸院