
顔でわかる、睡眠の質を見直すサイン
正直に言うと、ここ数年、
「肌ってこんなに睡眠に左右されるんだ」
と実感することが増えました。
寝不足が続いたときの自分の顔って、ファンデーションではごまかしきれないんですよね。
くすむ
たるむ
元気がない
年齢のせいかな、と思いつつ、ちゃんと眠れるようになると、戻る部分もある。
今日はそんな話です。
顔は、寝ている間につくられている
私たちの肌は、寝ている間に修復されています。
とくに重要なのが、成長ホルモンの存在。
成長ホルモンは、
- 肌のターンオーバーを促す
- ダメージを受けた細胞を修復する
- コラーゲンの生成を助ける
いわば、再生スイッチ。
そしてこのホルモン、就寝中ずっと同じように出続けているわけではありません。入眠後の最初の深いノンレム睡眠時に最も多く分泌されることが知られています。
分泌のピークの目安は、寝てから最初の3時間です。
つまり、
・寝つきが悪い
・眠りが浅い
・途中で何度も目が覚める
こういう状態だと、そもそも「修復タイム」がうまく働いていない可能性があります。
睡眠時間の長さよりも、最初の3時間の質。
ここが、顔の印象をじわじわ変えていきます。
さらに見逃せないのが、メラトニンの働きです。
メラトニンというと「眠くなるホルモン」というイメージが強いのですが、実はそれだけではありません。
メラトニンには、体内で発生する活性酸素を打ち消す抗酸化作用があることが、研究でも確認されています。
しかも特徴的なのは、
・自分自身が活性酸素を直接中和する
・体がもともと持っている抗酸化酵素の働きも助ける
という、二重の守り方をしている点です。
活性酸素は、紫外線、ストレス、炎症、睡眠不足などで増え、肌の老化やダメージの蓄積にも関わります。
つまり、眠れていない状態というのは、
修復ホルモン(成長ホルモン)が十分に働かない、そのうえ
抗酸化ホルモン(メラトニン)も十分に分泌されない
という、ダブルで不利な状態。
寝ることは回復だけでなく、体の内側からの酸化ストレス対策でもあるんですね。
睡眠不足は、肌のバリア機能も壊す
こうした酸化ストレスの増加は、肌細胞の成熟プロセスにも影響します。
その結果、角質の状態が乱れやすくなり、「肌のバリア機能」にも影響が出ます。
睡眠不足が続くと、
・水分を保ちにくくなる
・刺激に弱くなる
・炎症が起きやすくなる
結果として、
・乾燥しやすい
・赤みが出やすい
・吹き出ものが治りにくい
そんな「肌が不安定」な状態になりやすくなります。
スキンケアを変える前に、眠れているかどうか。
遠回りに見えて、ここが土台です。
良質な睡眠は、最強の美容成分
美容鍼やフェイシャルケアは、必要な方にはとてもよい選択肢だと思います。
ただ、はっきり言えるのは、
睡眠の質が低いままでは、美容の効果は頭打ちになるということ。
体が回復モードに入れていない状態では、美容ケアの効果は十分に発揮されません。
良質な睡眠は、外側のケア以上に、体の内側から効く “美容成分” です。
これは感覚の話ではなく、エビデンスのある事実です。
臨床でも、本当に差が出ます。
わたしも気をつけている、睡眠のための3つ
■ 寝る直前までスマホを見ない
わかってはいても、難しいのですが…
画面の光はメラトニン(睡眠ホルモン)を抑えてしまいます。
「ベッドに入ったら見ない」だけでも違います。
■ 入浴で一度温めて、自然に下げる
人は、深部体温が下がるときに眠くなります。
40度前後のぬるめのお湯で、寝る90分前までに入浴をすませるのがベスト。
全身の血行改善効果もあり、これだけでも寝つきが変わります。
■ 夕食は軽めにする
胃腸がフル稼働していると、体は休息モードに入れません。
遅い時間の食べ過ぎは、睡眠の質の低下につながります。
本当は「朝」がもっと大事
実は、睡眠の質を決めるのは、夜よりも朝の過ごし方の影響が大きいです。
それに関しては別の記事で詳しく書いていますので、よろしければ参考にしてみてください。
▶︎ 自律神経を休ませるのに大事なたった1つのこと
眠れる体をつくるという近道
眠れないのは、寝室の環境や枕、ベッドなど複合的な要因が絡んでいる場合もありますが、臨床上、体の過緊張が問題であることが多いと感じています。
・呼吸が浅い
・筋肉がこわばっている
・交感神経が過剰に働いている
この状態では、頭が「寝よう」としても、体が眠れません。
当院では、頭部だけでなく、首や背中の緊張をゆるめ、呼吸が深まりやすい状態へ整えていきます。姿勢と血流が安定すると、自律神経が休息モードへ切り替わりやすくなります。
頭と体がゆるむ
↓
呼吸が深くなる
↓
血流がよくなる
↓
自律神経が整いやすくなる
↓
眠りが深くなる
↓
回復力が戻る
↓
肌や髪の調子も変わってくる
これは回り道のようで、美容へのいちばん確実な近道だと感じています。
顔は、体からのサイン
顔の変化って、責められている感じがしてつらいですよね。
でも実際は、体からのメッセージです。
「ちゃんと回復させてあげてね」
というサイン。
わたし自身も、これは身にしみています。
外側だけでなく、内側から。
一緒に整えていきましょう。
今日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
奥沢うるう鍼灸院

