
クリスマスが終わり、今年も残すところあとわずか。年の瀬のバタバタにまぎれて、ふと気づけば甘いお菓子やスナックに手が伸びているなんてことはありませんか? 年末年始は外食の機会が増えるだけでなく、おうち時間の“ながら食べ”も重なりがちです。休みになると生活リズムも乱れやすく、なんとなく体重が気になる…という方も多いはず!?
睡眠不足で食欲が暴走する!?
この季節に体重が増えやすいのは、たんなる気のゆるみだけではありません。睡眠リズムの変化は体内の食欲ホルモンにも影響を与え、過食につながる生理的な仕組みがあるのです。
その代表的なものが、食欲を抑える「レプチン」と、食欲を増やす「グレリン」というホルモン。通常、十分な睡眠ではレプチンが適切に分泌され、満腹感を促進します。一方で睡眠不足や不規則な生活では、レプチンが減少し、グレリンが増加。これにより「お腹が空いた感覚」が強まり、ついつい食べ過ぎてしまうのです。
さらに、休日の遅寝・遅起きによる生活リズムの乱れは、日中の活動量の低下や間食の機会を増やし、肥満リスクを高める要因になります。
年末年始は「早起き」が肥満予防に効く?
では、どんなふうに年末年始を過ごせば良いのでしょうか。
ポイントは、「起きる時間をできるだけ一定にする」こと。休日だからといって大幅に遅寝遅起きをしてしまうと、体内時計(サーカディアンリズム)がズレてしまい、睡眠不足になりがち。この状態はレプチン・グレリンの分泌バランスを乱し、日中の食欲をコントロールしづらくする可能性があります。
早起きを続けることで、こんなメリットが期待できます。
✔ 体内時計が安定し、自然と夜眠くなる
✔ 食欲ホルモンのバランスが正常化しやすい
✔ 日中の活動量が確保できて、消費カロリーが増える
✔ 夜の間食・過食を減らしやすい
もちろん、長い休日特有のゆるみも大切ですが、生活リズムを大きく崩さないことは、ホルモンバランスとエネルギー収支の面からも、理にかなっているんですよね。
耳ツボ「飢点」とは?
ここからは、東洋医学の話です。
耳ツボ療法では、耳には全身の各部位にリンクする反射区が存在すると考えます。
この考え方の特徴的なイメージが、「耳は逆さまの胎児の形をしている」というもので、耳たぶがちょうど胎児の頭部にあたります。
この理論をもとにすると、耳には食欲や胃の働きに関連するポイントがあり、中でも「飢点(きてん)」というツボは、「空腹感」や「食欲の高まり」を抑えると考えられています。

刺激のしかたですが、
・左右の飢点に人差し指をあてる
・少し刺激を感じるくらいの強さで押し、ゆっくり指を動かしながら10秒ほどもむ
・これを3〜5回繰り返す
呼吸を止めずに、リラックスして行うのがポイントです。
✔ 食事の10〜15分前
✔ 間食したくなったとき
✔ 夜遅くに食欲が出てきたとき
にお試しください。
当院でも、こうした耳ツボ療法を取り入れています。
不眠やダイエット、花粉症などのお悩みに対し、耳ツボを継続的に刺激するシールを貼り、次のご来院までのあいだ治療の流れをつなぐサポートとして活用しています。
ゆらぎ世代の食欲ケア
ゆらぎ世代は、女性ホルモン「エストロゲン」の分泌の変化により、自律神経の働きに影響が出やすい時期です。そして食欲は、自律神経の影響を強く受けています。
「前より我慢がきかなくなった」
「甘いものがやめられない」
「夜になると食欲が増す」
こうした変化は、意志の弱さではなく、ホルモンと自律神経のバランスの変化による身体の反応であることも少なくありません。
だからこそ、ゆらぎ世代の体重管理や食欲ケアは、「食べない努力」ではなく、自分の身体の状態に気づき、整えていく視点がとても大切になります。
年末年始の過食や体重増加を防ぐために必要なのは、完璧な食事制限やストイックな運動ではなく、
✔ 起きる時間を大きく崩さない
✔ 睡眠リズムを守り、ホルモンバランスを整える
✔ 食欲が乱れたときに、身体に意識を戻す習慣を持つ
こうした積み重ねが、自律神経の安定につながり、結果として食欲の暴走を防ぐ土台になります。
慌ただしい年末や生活リズムが変わりやすい年始だからこそ、ほんの数分、耳に触れて呼吸を整える時間をつくってみてください。
自律神経は、「気づく」「休む」「整える」ことで回復していきます。
今年の終わりと新しい年の始まりが、自分のリズムを取り戻すきっかけになりますように!
自分自身にも、読んでくださった方にも、そんなエールを込めて今年のブログを締めくくりたいと思います。
今日も最後までお読みくださり、ありがとうございました。
皆さま、どうぞよいお年をお迎えください。
奥沢うるう鍼灸院

